2014年10月07日

国税の滞納状況、最も滞納が多かった税目は・・・

浦田泉税理士事務所 (東京都 千代田区)
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国税の滞納状況、最も滞納が多かった税目は・・・

【ポイント】
平成25年度内の納期限までに納税者が国税を納付せずに発生した新規滞納額は5477億円となったことがわかりました。そのうち、消費税の滞納額が半分以上を占めます。


国税庁がまとめた平成25年度の租税滞納状況によると、 平成25年度内の納期限までに納税者が国税を納付せずに発生した新規滞納額は5477億円、同年度に整理を終えた額は6765億円だったことがわかりました。

24年度末滞納整理中(前期繰越)の額は1兆2702億円だったことから、次期繰越額は1兆1414億円となります。

この次期繰越額は15年連続で減少しています。最も多かった平成10年度末の滞納整理中額(2兆8149億円)の約4割です。

また、国税の徴収決定済額47兆7192億円に占める新規発生滞納額5477億円の割合は1.1%です。
この「滞納発生割合」は21年度以降5年連続の減少で、国税庁発足以来最も低い割合だそうです。

25年度に新規に発生した国税の滞納5477億円のうち、消費税が2814億円で全体の過半を占めることが分かりました。

毎年、消費税は滞納税目のトップを占めますが、今後はさらに増税の影響が滞納額に加味されることが考えられます。

消費税は毎年、国税の新規滞納額が最も高い税目です。25年度も2814億円で全体の5割超を占め、ワーストでした。(このほか、所得税1618億円、法人税691億円、相続税305億円と続きます。)

消費税の滞納は、平成9年度の消費増税時に増加しました。
今年度、そして来年度の増税で少なからず滞納も増える−なんてことにならないよう、適正申告・納税を心がけたいですね。


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浦田泉税理士 
    浦田泉税理士事務所
      浦田 泉 税理士
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     1−2 番町ハイム737




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