2013年11月20日

なぜ年末調整が必要なの?

浦田泉税理士事務所 (東京都 千代田区)
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なぜ年末調整が必要なの?

【質問】
毎月きちんと源泉徴収税額を計算しているのに、生命保険料控除などが全くない人でも年末調整が必要なのはなぜですか?

【答え】
毎月天引きされていた所得税及び復興所得税はあくまで「概算」であるため、本来納めるべき税額と一致しないからです。


 ご相談の方のおっしゃるとおり、雇用主は従業員の給与を支払う際に所得税及び復興特別所得税の源泉徴収をしています。

 しかし、1年間に給与から源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税の合計額は、その人が本来納付しなければならない所得税及び復興特別所得税と一致しないのが通常です。
 そこで、源泉徴収している税額と納めるべき税額の差額を調整するために年末調整を行います。

 なぜ、源泉徴収している税額と納めるべき税額が一致しないのか、というと、主に次のような理由があるからです。

(1)源泉徴収税額表は、年間を通して毎月の給与の額に変動がないものとして作られているが、実際は残業手当や昇給などにより、給与の額に変動があるため。

(2)年の途中で扶養家族が増減しても、それ以前の月に遡って修正しないため。

(3)生命保険料などの控除額は、毎月の天引きの際にまったく考慮されないため。


 したがって、毎月天引きされていた所得税及び復興特別所得税はあくまで「概算」でしかないため、本来納めるべき税額と一致しないのです。


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浦田泉税理士 
    浦田泉税理士事務所
      浦田 泉 税理士
     東京都千代田区二番町
     1−2 番町ハイム737




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