2012年12月17日

マイホームを新築、住宅ローン控除を受けたいのだが

浦田泉税理士事務所 (東京都 千代田区)
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マイホームを新築、住宅ローン控除を受けたいのだが

【質問】
今年、念願のマイホーム(新築)を手に入れました。
住宅ローンを使ったのですが、少し前に「借入金の年末残高等証明書」という書類が届きました。
これは住宅ローン控除を受けるために必要な書類で、最初の年は確定申告をしてください、といったことを言われました。
私はサラリーマンで、これまで一度も確定申告をしたことがありません。
一体何をすればよいのでしょうか?
ちなみに長期優良住宅等の適用は受けません。


【答え】
「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の所定の欄に必要事項を書いて、住宅借入金等特別控除額を計算し、申告書第一表の「税金の計算」欄の「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除」にその控除額を、申告書第二表の「特例適用条文等」欄に「居住開始年月日」等を転記するとともに、その計算明細書を確定申告書と一緒に税務署に提出してください。
また、新築マイホームの場合、その住宅ローンで土地を取得したかどうか、によって提出書類が変わってきます。


 マイホームを建てるため、住宅ローンを利用すると、ご相談の方のように銀行から「住宅ローン控除を受けるために最初の年は確定申告」と説明を受ける方も多いと思います。
 とはいえ、サラリーマンにとって確定申告は縁遠いもの。
 今日は、住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)を受けるために必要な手続きについてご説明いたします。

 住宅借入金等特別控除の適用を受けるためには、「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の所定の欄に必要事項を書いて、住宅借入金等特別控除額を計算します。計算方法は、計算明細書の指示に従えば難しいものではない・・・と思います(^-^)。

 次に、申告書第一表の「税金の計算」欄の「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除」にその控除額を、申告書第二表の「特例適用条文等」欄に「居住開始年月日」等を転記します。

 最後に、その計算明細書を確定申告書、その他の提出書類と一緒に税務署に提出します。

 その他の提出書類は、住宅ローンで土地を取得したかどうかによって変わってきますのでご注意ください。

1.共通して必要な提出書類
(A)金融機関等から交付を受けた「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」( 2か所以上から交付を受けている場合は、その全ての証明書)
(B)この控除を受ける方の住民票の写し
(C)勤務先から交付を受けた源泉徴収票(原本)

2.土地の取得がない場合(親の土地に家を建てるなど)
 家屋の登記事項証明書、請負契約書の写し、売買契約書の写し、交付を受ける補助金等の額を証する書類若しくはその写し(注)又は住宅取得等資金の贈与の特例に係る住宅取得等資金の額を証する書類若しくはその写し(注)などで、家屋の新築年月日又は購入年月日、家屋の新築工事の請負代金又は購入の対価の額及び家屋の床面積を明らかにする書類

※ 平成23年6月30日以後に住宅の取得等に係る契約を締結した場合に限ります。

3.土地の取得も伴う場合(建売住宅、土地とマイホームの取得など)
 2.の「土地の取得がない場合」の書類に加えて、以下の書類も必要です。

 敷地の登記事項証明書、売買契約書の写し、敷地の分譲に係る契約書の写し、交付を受ける補助金等の額を証する書類若しくはその写し(注)又は住宅取得等資金の贈与の特例に係る住宅取得等資金の額を証する書類若しくはその写し(注)などで、敷地の購入年月日及び敷地の購入の対価の額を明らかにする書類

※平成23年6月30日以後に住宅の取得等に係る契約を締結した場合に限ります。
※敷地の購入に係る住宅借入金等が「家屋の新築の日前2 年以内に購入した敷地」の購入にあたる場合や、家屋の新築の日前に「一定期間内の建築条件付きで購入した敷地」の購入等に該当する場合は、別途提出資料が必要です。詳しくは税務署等にお問い合わせ下さい。

 なお、給与所得者(サラリーマン等)の場合、確定申告をした年分の翌年以降の年分については年末調整でこの特別控除の適用を受けることができます。
 「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の「8 控除証明書の要否」欄の「要する」を丸で囲んでください。

 平成24年度の住宅借入金等特別控除を受けるための各種書類は、来年1月に準備される予定です。
 最寄りの税務署から申告書等を取り寄せても良いですし、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を利用し、数字を入力してプリントアウトして提出することもできます。


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浦田泉税理士 
    浦田泉税理士事務所
      浦田 泉 税理士
     東京都千代田区二番町
     1−2 番町ハイム737


   
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