2011年10月12日

税務調査がやってくる?!

浦田泉税理士事務所 (東京都 千代田区)
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税務調査がやってくる?!

【質問】
 法人を設立して数年が経ちましたが、今回初めて、税務署から「税務調査の件でお電話いたしました。」
という連絡がきました。 別にやましいところはないのですが、余計な税金をとられるのではないかとドキドキしています。


【答え】
 税務調査=追徴課税ではありません。
 適正申告をしており、税務否認事項が何もなければ、追徴課税はありません。 また、実地調査(会社での調査)では、誠実に回答することを心がけてください。


 はじめて税務署から税務調査の連絡を受けると、ドキッとするお気持ち、よくわかります。
 今日は税務調査の基本的な流れについてお話しいたします。
 税務調査は、次のような手順を経ているようです。

(1)選定
 税務署の調査部門の統括官が、売上高や所得金額、販管費などの内容を過去の申告書と見比べながら、どの法人を調査するのかを選びます。調査対象とされた個人や法人は「事案」と呼ぶならわしがあるようです。
 過去5年くらいの主な損益科目、貸借科目の指標に異常な数値が示されると、調査をするときのポイントになるようです。

(2)準備調査
 「事案」を選定した統括官は、通常は部下に事案を渡し、調査するように指令を出します。
 たとえば売上の伸びに対して所得の伸びが低調、売上が伸びていないのに外注費の伸び方が大きすぎる、巨額な特別損失の内訳が不明・・・といった不審点を抽出します。これらの作業を「準備調査」と言います。(店舗を構える小売店等の場合は、実際にお客となって店に入り、内部の状況を見てそれとなく問題点を探る、といった内観調査を行うこともあります。)

 準備調査を経て調査官の中で調査展開のシミュレーションができあがります。

 ここまで準備が整った段階で「税務調査の件でお電話いたしました。調査日程は・・・」という電話が入ります。
 つまり、電話がかかってきた時点で、実は外からの調査は結構進んでいるわけです(^-^;)。

(3)実地調査
 これが皆さんのイメージする「税務調査」だと思います。(実際は、調査官は様々な事前準備を行っているのですが)
 実地調査とは、調査官等が実際に法人等に臨場して行う調査のことです。主に次のようなことを行います。

A.概況の聞き取り
 最初に代表者に面談し、会社の概要を聴取します。会社の業務内容、歴史、代表者の経歴、売上の計上方法や仕入の決済方法などを細かく聴き取っていきます。
 納税者としては、質問されたことに対して、誠意を持って説明することが重要です。

B.帳簿調査
 帳簿調査では、会社の元帳に計上されている各勘定科目の金額、内容を請求書、領収書をもとに調査します。
 一番新しい決算期から見始めて、今は5期分を遡及します。

C.反面調査
 帳簿調査で問題点があった場合は、相手先の会社に反面調査を実施し、事実関係を確認することもあります。

 これらの調査を経て、税務否認事項(間違い)が認められた場合は追徴課税などの措置が取られます。
 もちろん、税務否認事項がなければ、追徴課税などの措置はありません。
 ですから、適正申告をしていれば、何も心配することはありませんよ!

 税務調査時点でのコミュニケーションなど、税務調査を上手に受けるための細かいノウハウ、あることはありますが、 私は、適正申告をしていただくことこそが「上手な税務調査の受け方」の最大のポイントだと考えています(^-^)。


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浦田泉税理士 
    浦田泉税理士事務所
      浦田 泉 税理士
     東京都千代田区二番町
     1−2 番町ハイム737

   
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