2011年07月20日

値下げと価格弾力性

赤松税務会計事務所 (大阪府 大阪市旭区)
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値下げと価格弾力性

価格設定の判断基準は、難しいものです。

ターゲットとしている顧客層が、一番買いたくなる価格で、かつ、利益が確保できる価格を設定するのは、経営者の腕の見せ所です。

価格弾力性という言葉がありますが、これは、価格が変化したときに販売量がどう変化するかということです。

理論的には、価格弾力性が高いと、ちょっと値段が上がると販売量は激減し、逆に値段が下がると大きく増えるといわれています。

一方で、米や野菜などの生活必需品は、価格弾力性が低く、値段が変化しても販売量はそれほど影響を受けません。

価格設定の難しさは、価格弾力性だけでなく、商品やサービスによっては、この商品だったら○○円位だろうという消費者が習慣的に認めている価格が存在することです。

例えば、自動販売機の飲み物であれば、100円〜120円、 ラーメン1杯は・・というように習慣価格を持つ商品は、値上げについては、価格弾力性が大きくなり、値下げは価格弾力性が小さくなる傾向があります。

つまり、値上げすると急に売れなくなり、値下げしてもそれほど売上が上がらないということですが、競合の状態によっても実際には違った動きをすることがあるので難しいですね。

習慣価格がある商品は、あまりにも安くすると、品質が悪いのではないか、美味しくないのでは?、といったネガティブなイメージがわくこともあります。

値下げをしても、それ以上に販売量が増える価格を見極めることが大事ですね。


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赤松由里子税理士 
    赤松税務会計事務所
      赤松由里子税理士
     大阪府大阪市旭区森小路
     2-13-17 伸拓ビル3階


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