2011年06月09日

粉飾決算の怖さ

赤松税務会計事務所 (大阪府 大阪市旭区)
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粉飾決算の怖さ

以前は、税理士に依頼されることと言えば、「節税」して税金を安くすることですが、最近は少し変わってきました。

少しでも決算書を良く見せたい、赤字決算ではまずいという話を聞くことが多くなりました。

銀行対策で決算書を良く見せないと、融資が受けられなくなることを心配されているのです。

減価償却をストップするのは、企業会計上は問題ですが法人税法上は認められています。
赤字のときは、減価償却をストップして、黒字になったら再開している決算書を目にすることもあります。

しかし売上の前倒しや架空計上、在庫の過大計上などに手を出すと貸借対照表の残高に異常値が現れ始めます。

経費も実際には会社からお金が出ているのを計上しないため、預金残高に対して現金残高が異常に膨らんできます。

これらは、違法な粉飾決算です。
一旦、粉飾決算を行うと、過年度の決算と辻褄を合わせるためにまた粉飾してしまうという状態に陥ってしまい、そのうち貸借対照表はボロボロで、本当の財務状態など分からなくなってしまいます。

抜本的な建て直し策を取らないまま、安易に粉飾をしてしまうことは、最終的に自分の首を締め、会社の信用を落とすことになるでしょう。

苦しい状況でもデメリットを考えて踏みとどまってください。


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赤松由里子税理士 
    赤松税務会計事務所
      赤松由里子税理士
     大阪府大阪市旭区森小路
     2-13-17 伸拓ビル3階


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