2011年02月23日

資本金はいくらにしたらいいか

赤松税務会計事務所 (大阪府 大阪市旭区)
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資本金はいくらにしたらいいか

最低資本金制度が撤廃されたことにより資本金1円から株式会社を設立できるようになりました。

逆に、規制がなくなったことで設立時の資本金をどれ位にしたら良いかと悩まれる方も多いようです。

法務省の統計によると、設立時の資本金の平均額は767万円となっています。

尤も、100億円以上で設立された会社も含まれているので、平均値よりも実態はもっと少ない資本金で設立された会社が多いようです。

設立時の資本金額を多い順に見てみると次のようになります。

資本金100万円以上300万円未満 31%
資本金300万円以上500万円未満 21%
資本金500万円以上1000万円未満 20%
資本金100万円未満 19%

9割以上の会社が1000万円未満の資本金で設立しています。

資本金が1000万円以上になると、設立初年度から消費税の納税義務者となってしまうため、節税の観点からも1000万円未満にした会社が多いと思います。

政策金融公庫で創業時の融資を受けようとすると、融資希望額の3分の1以上の自己資金(資本金)が必要になります。

また、資本金が1円では、少しでも赤字が出ると債務超過になってしまいます。
債務超過の会社への融資はかなり厳しいので、増資を考えることも必要です。

個人事業からの法人成りであれば、当初から収入も見込めますので、資本金額は少なくても問題ないと思いますが、初めての起業であれば当初の運転資金などは資本金に組み入れておかれたほうが良いでしょう。


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赤松由里子税理士 
    赤松税務会計事務所
      赤松由里子税理士
     大阪府大阪市旭区森小路
     2-13-17 伸拓ビル3階


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