2011年02月07日

経営者のための税金に関わる資金計画     第2回 「3期目にご注意!はじめての消費税納税準備その2」

第2回 
「 3期目にご注意!はじめての消費税納税準備 その2 」

D(ディレクター)税理士ADめぐみの会話形式で説明展開していきます!(会話形式のため、文末が必ずしも丁寧語でないことをご容赦ください)

ADめぐみ「早速、前回の続きをお願いします!」
D税理士「消費税は、君の性格と同じで『つい、うっかり・・』
      といった、水戸黄門でいう「うっかり八兵衛」のような
      ことが起こりやすい税金なので、月々、消費税納税
      のためのお金を積み立てた方がいい、という話まで
      したよね」

ADめぐみ「あのぉ。私は「うっかり八兵衛」ではなく、お風呂の
      似合う「お銀」だと思っているんですが・・。まあ、
      いいです。では具体的に、その積み立てる金額の目
      安を教えてください」
D税理士「消費税の納税額は、基本的に「売上などの際に預か
      った消費税」から「仕入れなどの際に支払った消費
      税」を差し引くことで決まるよね」

ADめぐみ「事業をやっていれば、消費税を預かる立場と、支払
      う立場の両方の役割をこなす。だから、納める消費税
      の額は、その差額を求めることで計算できるわけです
      ね」
D税理士「その通りだよ。だから、帳簿を税抜処理(消費税別建
      て)でつけ、毎月、試算表をチェックする。
      そして仮受消費税の額(預かった消費税)から仮払
      消費税の額(支払った消費税)を差し引いた金額

      なるよう納税資金を積み立てていけばいいんだ」

ADめぐみ「慣れてしまえば、簡単で自動的な作業になりそうで
      すね」
D税理士「今のが『原則課税方式』なんだが、実は、消費税に
      はもう一つ『簡易課税方式』という、前々期の売上が
      5,000万円以下の場合のみ選択できる簡便的な方
      法がある」

ADめぐみ「具体的にはどういうことですか?」
D税理士「消費税額を計算するうえで、支払った消費税の額を
      全く考慮しないという方法だ。つまり、預かった消費
      税額のみで納税額が決まってくる」

ADめぐみ「え!随分、雑な方法ですね」
D税理士「だから簡易という名なんだよ。預かった消費税の額
      に、業種ごとに決まっている一定率(みなし仕入率)
      を掛けて算出した額を「支払った消費税」とみなす

      だ。なので、この方式を選択した場合は、売上高にか
      かる消費税額(預かった消費税額)に(1−みなし仕
      入率)を掛けた金額
となるよう納税資金を積み立てて
      いけばいいんだ」

ADめぐみ「文字にすると難しそうですけど、実際は簡単そうで
      すね」
D税理士「慣れればすぐだよ。大事なことは、消費税について
      は、納税についての意識とそれに向けた資金計画を
      しっかりたてることだ。君のような「うっかり八兵衛」
      では大変なことになる」
ADめぐみ「だから、私はお銀ですって!」

⇒POINT  D税理士からのアドバイス
消費税は「その存在を忘れたり」「思わず使ってしまう」といった危険性のある税金だけに納税にむけた資金計画をしっかり行いましょう。消費税には「原則課税方式」と「簡易課税方式」の2つがあります。どちらの方式をとった場合も、消費税額を予測することは簡単ですから、その計算をもとに毎月積み立てを行うことをお勧めします。これで、3期目も怖くありません!

税理士 岡田 誠彦 著


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次回は「落とし穴にはまらない!源泉所得税納付のコツ」です。
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