2011年01月17日

経営者のための税金に関わる資金計画     第1回 「3期目にご注意!はじめての消費税納税準備その1」

第1回 
「 3期目にご注意!はじめての消費税納税準備 その1 」

D(ディレクター)税理士ADめぐみの会話形式で説明展開していきます!(会話形式のため、文末が必ずしも丁寧語でないことをご容赦ください)

ADめぐみ「今回からいよいよ私たちもTACデビューですね!」
D税理士「経営者の方々に少しでも役立つよう頑張ります!
      責任重大だ。」

ADめぐみ「では早速本題です。消費税ってそんなに【ご注意】
      なものなんですか?」
D税理士「そうなんだ。実は数ある税金の中でも、消費税は
      納税に向けきちんと資金計画をたてないと危険な
      ものの代表格だ」

ADめぐみ「なぜですか?」
D税理士「消費税は、資本金1000万未満の一般的な中小法
      人や、個人事業の場合、2期目まで納める必要はな
      い。しかし、3期目からは、突然、消費税の納税義務
      が発生することになる
んだ(前々期の課税売上が
      1000万超の場合)。
      そのため、消費税の存在自体を忘れてしまい、3期
      目の決算期になってはじめてその存在に気づき資金
      繰りに奔走する、という事態も発生しやすい」

ADめぐみ「2期間も消費税を納付する必要がない状態が続い
      たら、それがいつまでも続く錯覚を起こしてしまうのも
      分かる気がします」
D税理士「私もその気持はよくわかるよ。だからこそ『3期目は
      消費税!』と意識を持つことが重要だと思うよ。
      さらに、消費税は、赤字でも納付する可能性のある
      税金
のため、『赤字だから税金は払わなくていい』
      という思い込みは持たない方がいいだろうね」

ADめぐみ「消費税は『預かった消費税』から『支払った消費税』
      を差し引いて払うのが原則だから、赤字であることと
      直接関係なさそうですもんね」
D税理士「ああ。赤字でも消費税を納付している事例はたくさん
      あるので、基本的に消費税は毎期発生するものと
      思っていた方がいいだろう」

ADめぐみ「まだ、消費税に潜む【ご注意】はありますか?」

D税理士「最後にもう一つ。消費税には『思わず使ってしまう』
      という危険性
もあるんだ。預かった消費税は本来、
      納税まで別途管理しておかないといけないのだが、
      思わず運転資金として利用してしまい後で納税資金
      がなくなるといったことが発生しやすいんだ」

ADめぐみ「私も財布に現金が入っているとすぐに使ってしまう
      ので、その気持ちはよく分かります」
D税理士「君のはただの無駄遣い、経営者の方々は『やむを
      えなく』だよ」
ADめぐみ「そうですね、すみませんでした!
      では、最後に。【ご注意】が必要な消費税納税につい
      ての対策を教えてください」

⇒POINT  D税理士からのアドバイス
消費税は通常3期目から納税義務が発生します。また、赤字であっても納付する可能性の高い税金です。
そこで、納税のための通帳をつくり3期目からは毎月一定額を
(その金額の目安は来月の説明となります)消費税納税用資金として積み立てることをお勧めします。
これで急きょ資金調達に奔走するといったことが発生しないうえに、経営者として、日々の数字への感覚も研ぎ澄まされていくことになります。

税理士 岡田 誠彦 著


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次回は「3期目にご注意!はじめての消費税納税準備その2」です。
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