2009年01月19日

<相続シリーズ>第1回             「相続人と相続分」について(その1)

少し遅いですが、あけましておめでとうございます。
行政書士の田代です。
2009年もみなさんと一緒に勉強していきたいと思います。


今回は、相続についてお話していきます。
この分野は範囲が広いので数回にわたり解説しますのでご期待ください。

相続シリーズ第1回 
「相続人と相続分」について(その1)

 相続とは、人が死亡した時、それまでその人に帰属していた財産に関する一切の権利義務を特定人に承継させることをいいます。(民法896条)
 相続の財産はプラスの財産だけではなく、負債も相続の対象になります。
例えば、亡くなった人(民法では被相続人という)の土地と現金の資産が5000万円、負債が2000万円あったら、相続人は2000万の負債を被相続人に代わって返済して、残りの3000万を取得することができます。反対に資産が2000万で負債が3000万の場合は、差引き1000万の負債を相続することになります。

 負債を相続することになった場合は、相続を放棄することも可能です。相続を放棄すれば負債を払わなくて済みます。ただし、相続放棄は期限があって「相続があることを知った時から3ヶ月」になります。


【誰が相続人となるのか?】
 遺言などで特に財産の受取人が指定されていない場合は、法律で相続人が定められています。(法定相続人)

(1)配偶者は常に相続人となります。(民法890条) 
  ただし、内縁関係の夫婦は含まれません。

(2)次にあげる人は、´↓の順番で、配偶者がいる場合は
  配偶者とともに相続人となります。

 (第1順位)
  実子及び養子、胎児も含みます。
  (民法887条1項、886条)
  ただし、養子は法律上の養子縁組が必要です。

 直系尊属(第2順位)
  第1順位者がいない場合に相続人となります。
  (民法889条1項)
  実親(じっしん)および養親(ようしん)、両親が死亡している
  場合は祖父母、祖父母とも死亡している場合は曾祖父母に
  なります。
   ※養親とは養子縁組して親子関係となった親のこと

 兄弟姉妹(第3順位)
  第1順位者及び第2順位者がいない場合に相続人と
  なります。(民法889条1項)


【相続分はどれくらいなのか?】
 法律で定められている相続分は次のとおりです。
 (民法900条)

(1)相続人が配偶者のみの場合
  配偶者が全部取得

(2)相続人が配偶者と子の場合
  配偶者1/2 子1/2
  子が複数いれば、この1/2の財産を人数で均等割りに
  なります。
  ただし、子でも法律婚上の子(嫡出子)と婚姻外で生まれた
  子(非嫡出子)では相続分が違い、非嫡出子は嫡出子の
  1/2
になります。

(3)相続人が配偶者と直系尊属の場合
  配偶者2/3 直系尊属1/3
  直系尊属が複数いれば、その間では等分になります。

(4)相続人が配偶者と兄弟姉妹の場合
  配偶者3/4 兄弟姉妹1/4
  兄弟姉妹が複数いれば、人数で均等割りになります。
  ただし、父母の双方を同じくする兄弟姉妹(全血兄弟)と
  父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹(半血兄弟)がいる
  場合は、半血兄弟は全血兄弟の1/2になります。

(5)配偶者がいない場合
  ‖茖噂膂娘圓いる時は子で均等に分配し
  第1順位者がいない時は直系尊属で均等に分配し
  B茖噂膂娘垉擇啾茖化膂娘圓いない時は兄弟姉妹で
   均等に分配します。

(6)相続人がいない場合
  この場合は、国庫に財産が帰属します。


 その他、細かな論点や説明もありますが、詳しいことは次回にまたお話させていただきます。
 今回はここまでです。




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