2008年06月02日

粉飾決算の罠

神原信行税理士事務所 (千葉県 千葉市緑区)
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粉飾決算の罠

 中小・零細企業が粉飾決算をするのは、大企業の場合と異なり(大企業は株主が意識の中心)、株主は自分自身だし、ええ格好しいはまるで不要。誰にでしょうか?
答えは簡単。主には金融関係。たまにお人よしの大手企業の債権者。
私がサラリーマン時代は、このお人よしの当事者となってしまった。

 粉飾のやり口は、やはり単純明快。在庫と売上につきます。税理士としては、利益を出して税務署に法人税をいくらかでも払っている状態なら快い気分でしょう。申告書に押印を心地よくやっているとも邪推します。

 昔昔、会社に入ったとき、繊維関係の仕事をしており、特に在庫が損益を左右するのである日、会社の雇った外部の公認会計士がきて、いきなり、サンプル調査と称し、在庫をチェックしたのを鮮明に記憶してます。あとで思ったのですが、理屈があってなるほどと感心しました。これが税理士と違うところ。税理士はそんなに顧問料も頂いていませんから、こんな在庫調査などしません。ある大手の全国組織の会計事務所の親分は、賢いですから、経営者から、在庫につき、完全に税理士に報告しているから、もし間違っていたら、経営者が全責任持ちますという念書を取るよう指導している。

 その点、公認会計士は偉いです。サンプリングでも整合性あるよう在庫をチェックしてます。また、公認会計士は決算期に売掛先に残高確認を照合してます。税理士はやってません。税理士はこの粉飾の2大テーマには、沈黙は金なりです。この私の疑問は未だ解消しておりません。

 さて、あなたの意見はどうか? 私はしがない、小さい小さい税理士事務所をやっているだけです。
 ですが、真実は、このような不正、粉飾は長くは続かなく、いずれ破綻するということです。

税理士 神原信行

            
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神原税理士
    神原信行税理士事務所
    神原 信行 税理士
    千葉県千葉市緑区おゆみ野
    4−11−6

   
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