2008年04月15日

中小企業での決算とは何をすることか

土田総合会計事務所
/株式会社ビジネス・リーフ
 (東京都 千代田区)
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中小企業での決算とは何をすることか

『中小企業での決算』についてまとめてみます。
経理の仕事のメインは『月次決算、年次決算、四半期決算の業務』ですね。
いったい『決算』とは、何をすることなのでしょうか。

○決算とは何か
 決算を辞書で引いてみますと、

 1 金銭の勘定を締めくくること。収入と支出の総計算。
 2 企業会計で、一会計期間の経営成績と期末の財政状態と
  を明らかにするために行う手続き。

 こんな感じで出てきます。(大辞泉)

 1の『締めくくること』とは、『勘定科目の残高を確定させて正しいものにすること』と解釈すればよいでしょう。
 2は、もっと簡単です。
 一会計期間【→1か月間、年間、四半期】の経営成績【→つまり損益計算書】と期末の財政状態【→つまり貸借対照表】を確定させることです。
 だんだん、当たり前のつまらないものになってきてしまいましたので、決算の目的をまとめてみます。

○決算の目的         
 会社の仕事は、常に連続しており、途切れることはありません。
 そのまま流れてしまうと、『儲かっているのか』『今後の課題は何か』といった反省や改善を正確にできません。
 したがって、【便宜的に!!】期間を決めてその期間の業績を評価して、見直し・方向修正をしましょう、という事が決算の目的です。

 具体的に決算で作るものは、評価されるべき経営成績【→つまり損益計算書】と期末の財政状態【→つまり貸借対照表】です。
 このデータを作るために経理ががんばるのですね。

 決算をやることの意義として、ただ、まとめるだけではないということを意識しなければいけません。決算は、経理のためにやるのではなく、会社全体の業績向上のために行うのです。
具体的には、決算をすることで下記の効果が期待できます。

○決算の効果
 1.勘定を締めることで、未対応をなくす。
  【例えば、未回収の売掛金、在庫の処分、不明金の解決】
 2.目標予算の達成状況を確認して、来月以降にどれだけ
  の対策が必要かを社内の共通認識にする。

 3.商品別やエリア別の業績を確認して、『どの商品に集中
  するか』『どのエリアに対策が必要か』を決める。

 4.仮勘定をなくす、在庫の確認をするなどの習慣をつけること
  で、不正を防止する。

いかがですか?

このように、決算をすることで経営上大変良い効果が生まれます。
大企業と違い、中小企業では、この【決算】=【締め】の意識が低いように感じます。
ひどいときには、不正が発生する原因になることもあるのです。

【ポイント】
決算をおろそかにしている会社は社風が悪くなる!
 

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東京都 千代田区 税理士 土田先生 土田総合会計事務所
  /株式会社ビジネス・リーフ

      土田 拓己 税理士
 東京都千代田区猿楽町1−5−3
        
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