2012年09月

2012年09月28日

【税理士ブログ】2012年9月アップ分

【2012年9月20日(木)】アップ分
 ○浦田泉税理士事務所(東京都 千代田区)
  「これだけは押さえたい!財務分析―収益性の分析



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2012年09月20日

これだけは押さえたい!財務分析―収益性の分析

浦田泉税理士事務所 (東京都 千代田区)
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これだけは押さえたい!財務分析―収益性の分析

【質問】
会社を立ち上げて1年がたちました。
おかげさまでP/Lの最後に利益が出ているので安心していますが、もう少し細かく業績を知りたいと思っています。シンプルに、業績を理解するのに知っておいた方がいいことがあれば教えて下さい。


【答え】
いわゆる粗利を示す「売上総利益」、会社の本業の利益を示す「営業利益」のほか、本業の収益力を示す「売上高営業利益率」を計算しておくとより良いでしょう。

 このご時世で設立1年目、利益を出すのは大変な努力をされた結果だと思います!
 ともあれ、経営者の方々にとって、現在の会社の業績が気になるところですよね。

 そんなときに役立つのが「財務諸表分析」です。
 その中でも、「企業の利益獲得能力」を知ることができるのが「収益性分析」といいます。
 今日は、比較的簡単にできる収益性分析を1つご紹介いたします。

 まず、売上高から売上原価(製造原価)を引いたものを「売上総利益」といいます。
 「粗利(あらり)」と言うこともありますね。

 「売上総利益」から、販売費及び一般管理費(いわゆる給料、交通費などの経費)を差し引いたものが「営業利益」です。
 これは会社の本業の利益を表しています。

 この、会社の本業の収益力を示す指標が「売上高営業利益率」であり、次の計算式で求められます。

売上高営業利益率=営業利益÷売上高×100(%)

 平成24年6月に発表された中小企業実態基本調査によると、製造業2.2%、情報通信業2.6%、卸売業1.3%、小売業0.5%、不動産業6.7%、サービス業2.2%という数値が出ています。
 粗利率の低い業種である卸売業や小売業は「売上高営業利益率」も他の業種に比べて低く、業種によって、かなり差が出ていますね。

 過去数年分の財務諸表から、毎年の数値を比較したり、競争相手や業界平均値と比較することで、会社の現在の状況や、自社の強みや弱みを知ることができます。
 売上高営業利益率は簡単に出すことができますので、折りを見てチェックしてみてください!


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浦田泉税理士 
    浦田泉税理士事務所
      浦田 泉 税理士
     東京都千代田区二番町
     1−2 番町ハイム737


   
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